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ノイシュバンシュタイン城 =Schloss Neushwanstein=

ミュンヘンから足を伸ばして、ドイツとオーストリアの国境付近のホーエンシュヴァンガウという所に行きました。


ドイツ地図2
<赤い印の所らへん>


そこにはノイシュヴァンシュタイン城があります。
山腹に建つお城です。

1869~86年に建てられた、
ロマネスク様式とゴシック様式が混在したルートヴィ2世の中世回帰の願望を表した、桃源郷としての建築物。

ミュンヘンについてすぐに中央駅のツアー会社でバスツアーの予約をしていたので、ミュンヘンについてからこの日がとても待ち遠しかったのを覚えています。
ミュンヘンよりも南に位置しますが、山間部なので雪も積もっています。

リンダーホーフ城1


ノイシュヴァンシュタイン城へ行く途中に、リンダーホーフ城にも寄りました。
こちらも有名で1870~86年にルートヴィヒ2世により建てられました。



ルートヴィヒ2世どんだけ金持ってんねん・・・。

バスを降りた瞬間、「寒っむ
庭の真ん中の池も凍っています。


リンダーホーフ城3


この中央に金色の女神像の噴水があるはず・・・なんか小屋に囲まれて見えません・・・。
寒っむ


とりあえず写真撮影。
「服ダッサ


リンダーホーフ城2


そんなこんなで、ようやくノイシュヴァンシュタイン城に着きました。
来て良かった。

ノイシュヴァンシュタイン城2
<写真が下手ですみません・・・山の斜面に見えるお城です>

ノイシュヴァンシュタイン城3


なんかおとぎの国のお城のようです。
中は写真を撮れませんでしたが、非常に心に残りました。


ノイシュヴァンシュタイン城4


姫路城に匹敵する美しさでした。
建築様式とかそんなのは関係なく、ルートヴィヒ2世が思い描いた景色が手にとるように伝わってきました。


ノイシュヴァンシュタイン城1


建築が景観を造るということ、ポルトガルのポルトのブログでも書きましたが、なんと素晴らしいんでしょう。
ヨーロッパにはいろんな所で建築が景観を造っていて、そこには心に音楽が流れる空間がある。

当然日本にもそういう場所はたくさんありますが、その素晴らしさを幾重にも積み重ねられた気がしました。
この時のことでよく覚えているのが、「日本に帰ったら姫路城に行こう。」とすごく嬉しくなったことです。

姫路城はついこの前から保存修理に入りました。
姫路城についてはまたの機会に書くことにしましょう。



写真が下手でノイシュヴァンシュタイン城の美しさが伝わりませんので、こちらで綺麗な写真見てください。
ノイシュヴァンシュタイン城google画像



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2009/11/18 21:48 | ドイツ建築COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

フラウエン教会 =Frauenkirche=

ミュンヘン最大の後期ゴシック教会。
1468年~88年竣工。
間口40m、奥行き110mの巨大な建築物です。

フラウエン教会2
<建物の向こうに見える大きな塔>


塔の高さは北側が99m、南側が100mあるそうです。
1mの差が実に気持ち悪いです。

フラウエン教会3

フラウエン教会4
ドーン


下から見上げると大きすぎて、違いも分かりません。
この教会の入ってすぐの床に「悪魔の足跡」と呼ばれる足跡のついたタイルがあります。

それを踏むと、体が硬直して、悪魔に体を支配されます。
ウソです。別に何もありませんが、興味深いですね。

入口から祭壇の方向を見ると、22本の八角形の柱が連続して並んでいて、まるで壁のようです。

フラウエン教会5


フラウエン教会7


フラウエン教会6


そしてここには、王家ヴィッテルバッハ家46人の墓所があるそうです。
よく分かりませんがすごい一族です。

フラウエン教会1


ちょっと感受性に欠けるかもしれませんが、
正直な感想は「デカイ」それだけです。



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タグ : ミュンヘン

2009/11/14 19:00 | ドイツ建築COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コルンハウスとテルテンの集合住宅 =Kornhaus+Siedlung Torten=

バウハウス校舎とマイスターハウスの見学が終わって、次はこの近くにあるコルンハウスという所に行きます。
カール・フィガーという方の設計で同時期に建てられたものです。

お腹も空いてきました。14時頃です。
歩いて行くことにしましたが、結構遠いー

結局30分ぐらい歩いたでしょうかようやく建物が見えました。
この日は朝にベルリンでコーヒーとパンを一つ食べただけだったので、かなりこたえました。

コルンハウス2

コルンハウス1


お金のない旅で重宝したのが、コカコーラです。
どこでも、急速にカロリーチャージできるのでオススメです。


コルンハウス3

湾曲した階段を上がると、カフェがありました。
日中はおばさま達の溜まり場のようです。

コルンハウス4


この建物は今もカフェ、レストラン、ダンスホール等の用途で用いられています。

ウエイトレスさんが来たので、ケーキとコカコー・・・いやカプチーノを頼みました。
エルベ川も綺麗です・・・。

コルンハウス5


ケーキを食べたのは、ヨーロッパ滞在7ヶ月のうちで、この1回きりです。
実に堪能しました。。。

次の行き先は・・・一旦デッサウの駅に戻ります。
当然歩き・・・。

少しゆっくりし過ぎたようです。
次に行きたいテルテンジードルンク(テルテンの集合住宅)の中で唯一住居内を見学できる哲学者メンデルスゾーン記念館が閉まってしまいます。

こうなったらデッサウの駅からは路面電車です。
そして最寄駅で降りて、
ダッシュダーッシュダッシュ
キック アーンド ダッシュ


な~に~閉館
時間は確かに少し過ぎているけど、かなり前から閉まっているような・・・。

テルテンジードルンク


・・・いや、しかしこの集合住宅が80年以上前に建てられたとは思えないほど、綺麗です。
住人に愛されているのでしょうね。

最近流行りの「長期優良住宅」とは本当はこういうお家のことを指す言葉だと思います。

長持ちする住宅ではなく、長持ちさせてもらえる住宅を造らなくてはならない。
そう思います。



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タグ : バウハウス

2009/11/06 21:33 | ドイツ建築COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

マイスターハウス (バウハウス) =Meisterhauser=

デッサウのバウハウス校舎から、少し歩いた所に、バウハウスの教員が生活するマイスターハウスがあります。
グロピウスの設計です。


マイスターハウス4


その中の2棟を見学させてもらいました。
とりあえず、一棟目でお金を払って、チケットらしきものを貰いました。

この建物は道路沿いの林の中に、点々とあります。
すごく周りの緑と、建物の白の対比が綺麗だと思いました。


マイスターハウス5

マイスターハウス6


フランスでコルビュジェの設計したお家を見た時も感じることが多くあったので、今回もすごく楽しみです。
バウハウス校舎よりも、こちらのマイスターハウスを見るために、ベルリンからデッサウまで来たようなものでした。

さあ、どんな空間なのでしょう

まず建物に入って最初の10分ほどで違和感があったのは、外にいた時の周りにゆとりのある建物の配置なのに、意外に暗いということでした。


マイスターハウス7


しかしその暗さの反面、木々の隙間をぬって窓から室内に落ちる光がなんとも、落ち着きのある暖かな空間を造りだしていました。


マイスターハウス1


ほとんどの部屋から外とのゆるやかな繋がりを感じることができました。
それもちょっとした工夫でそうなっていることが分かります。

例えば黒い壁の中に、白い外へと出入りできる扉があったり、

マイスターハウス9


階段の踊り場で窓を切らずに、1・2階まで繋がった窓があったり、

マイスターハウス8


建物の中から、自分の建物と外を同時に見ることにより自分と外との繋がりを間接的に感じることができたり、

マイスターハウス2


外との繋がりを意識付けるための要素がいろんなところで見られました。
全てガラスの開放的な建物より、光の絞りを上手く使うことによって、よりその効果を高めているのだと思いました。


マイスターハウス10


色の配色、空間の大きさ、外との繋がり、照明の計画等、その全てが絶妙なバランスで保たれていないと、こうはならないと、正直ショックを受けました。
実に「巧い」・・・こんな印象です。


極めつけはこの自転車置場・・・周りの環境を害さずに実に巧妙です。

マイスターハウス3

これを見て駐輪ラックなどは、高価なわりに実に芸がないと思いました・・・。


グロピウスさん、スゴイ人です。



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タグ : バウハウス

2009/11/05 23:27 | ドイツ建築COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

バウハウス校舎(デッサウ) =Bauhausgebaude,Dessau=

ベルリンから約100km南西にデッサウという町があります。
そこにバウハウスの校舎が今も佇んでいました。


バウハウス校舎1

バウハウス校舎7


圧倒的な存在感、ガラスが宙に浮いたような軽快な箱とうイメージです。
今でこそ、このような建物は珍しくないですが、1925年当時にはさぞ周りを驚嘆させたことでしょう。

この学校で建築、彫刻、絵画の三位一体の教育がなされていたとなると、とても興味深いです。
校長であったグロピウスは、まず始めに固定概念を取り払うために、規範を壊していくことに集中したと言われています。


バウハウス校舎3

バウハウス校舎5


グロピウスは明確で物事の根源を述べることが多いですが、下記はその中で特に心に残った言葉のひとつです。

「建築家、彫刻家、画家である私たちはすべて手工芸に復帰せねばならない。
なぜなら芸術専門職などというものは存在しないのだから。
芸術家と手工芸家の間に本質的な相違などりえない。
芸術家とは手工芸家の高揚したものに過ぎない。
天の恩恵は彼の意志のかなたにあるまれな瞬間にのみ、彼の手の工作物から無意識のうちに芸術を開花させることもあるが、工作的なことの基礎はいずれの芸術家にも不可欠なものである。
そこにこそ創造的な造形の源泉がある。」

(SD選書バウハウス抜粋)



芸術とは机上の空論では生まれないということ。
建築を芸術の一部と捉えることが前提の言葉ではありますが、本当に良いものを造るなら、直接素材に触れてその素材の魅力を正しい方法で活用することが、まず最初の基本だということだと思います。
そしてその素材の魅力を最大限に活かしきってかつ、更なる効果との複合の後に芸術となるのでしょう。


バウハウス校舎4


余計なことに捉われず、全身全霊で造れということでしょうか

先生、ムズイっす




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テーマ : 哲学/倫理学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : バウハウス

2009/10/31 23:07 | ドイツ建築COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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